歯科診療で治療を終えた患者さんを予防歯科に繋げる方法【後編】
今回は、
歯科医院に治療目的で来院される
クライアントから
予防ニーズを簡単に引き出すことができる
最強のツールについてお伝えします。
最強のツール、それは 「第二問診票」 です。
問診表のポイントは4つです。
①問診表のタイトルに「気になること」と いう文言を入れる
クライアントに主訴以外で
「気にしている」箇所を聞くと
記憶を辿って開示していただけます。
主訴と同列で、主訴以外を聞いてしまうと
主訴しかチェックされない傾向があります。
ですので、主訴用の問診票と
主訴以外の健康や審美的欲求を聞く
第二問診表に分けることが重要なのです。
②質問文
人は自分が使う言葉に近い質問に
温かさを感じ回答してくれやすくなる
傾向があります。
例えば、
× クリーニングに興味がある
〇 歯の汚れ、着色が気になる
このように言い回しを変えるだけで
印象がだいぶ変わります。
余談ですが、問診票でよく見かける質問項目で、
「インプラントについて相談したい」
という記載があります。
診療名称がそのまま記載されているので、
警戒心を持たせてしまい
少しでも関心がある方を
遠ざけてしまう恐れがあります。
③いつ頃から気になり始めたかの項目を追加
この質問では、
クライアントのニーズの度合をはかります。
つまり、長い期間であればあるほど、
ニーズが強いわけです。
どうでしょうか、提案しやすくなりませんか?
④いつのタイミングで誰がどのように第2問診票を取得すればよいのか?
答えは、患者さんが来院されたときに
受付から渡します。
初診の方は最初の問診票と
一緒に渡してしまいます。
再診の方で、頂いていない方がいれば
次の来院時に渡します。
お渡しする際には、
「あなたのために聞いてます」という
顧客視点の想いをもって、
堂々と笑顔でお伝えすることが重要です。
以上が、治療目的で来院する患者さんを
予防に移行しやすくするツール
「第2問診票」の説明 でした。
これは、明日から実践できる内容です。
健康者が予防目的で歯科医院に来院することで
これまで以上に医院に笑顔をもたらします。
是非、予防歯科の推進にご活用ください。