歯科医院スタッフに理解してもらうべきこと (2)第1印象の重要性
第1印象の重要性
人を印象付ける要素として、
55%が表情・仕草・動作・姿勢・
身だしなみ等の視覚情報で、
38%が声の大きさや抑揚や速さ等の聴覚情報、
残りの7%が話の内容で決まります。
心理学では初頭効果といいますが、
人は相手の人物を第一印象で
判断してしまうものです。
従って、いくら話の内容が素晴らしくても、
カウンセリング手順通りにできても、
第一印象が良くなければ、
クライアントは担当者の話に
耳を傾けてくれません。
自分の第一印象の良い点、悪い点というのは
自分自身ではなかなか気が付かないものですが、
自分以外の人には明らかに
分かってしまうものです。
クライアントが相槌を打たない、
時計をやたら見る、目を合わせてくれない、
質問が無い、反応が無い、
「はい、はい」と聞き流す...等の
動作をするときは、
スタッフの第一印象に
問題があるかもしれません。
だから、良い第一印象に対するイメージを持ち、
そこに近づけていくことが大切です。
第一印象を上げるためのポイントを
下の表にて説明していますので、
是非、院内ミーティングや朝礼にてご活用ください。
外見
■メイク
悪い例...
アイラインやアイシャドウが濃い、
マスカラやつけ睫毛が不自然に多い、
チークが濃すぎるなど、
お化粧が濃すぎたり、
若い世代に流行のメイクをしていると
年齢が上のお客様に
不快感を与えてしまう可能性があります。
ホワイトエッセンスのセラピストは
美を提供する仕事なので、スッピンのままだと
「この人は美の感性なさそうだから心配だな」と
不安になります。
また眉毛が細すぎると
笑顔の印象が薄くなってしまうので
注意が必要です。
良い例...
メイクは清潔感、子供っぽくならないように
意識したナチュラルメイクを心がけます。
■髪型・髪色
悪い例...
髪が乱れていたり、
前髪が顔の前に垂れ下がっている、
髪の色が明るすぎるなどは
清潔感にかけるので、
「この人に任せたい」と思ってもらえません。
良い例...
前髪は相手から目が見えることが目安です。
また長い前髪は顔の前に
垂れ下がらないように止めます。
髪は耳たぶより下げず、
ほつれ毛はヘアーピンで留めてください。
■ユニフォーム
悪い例...
ユニフォームにアイロンがかかっておらず
シワになっていたり、汚れていると、
清潔感にかけるので、
「この人に任せたい」と思ってもらえません。
またユニフォームからタバコの臭いがしたり、
香水が強すぎるのも禁物です。
良い例...
ユニフォームは洗濯・アイロンがけを
したものを着用し
清潔感なイメージをお客様に持っていただきます。
ネームタグを装着し
お客様に名前を憶えていただきましょう。
シューズも汚れが無いものを履くようにします。
■口元
悪い例...
担当者の歯が黄色いと、
「この店に通っても歯が白くならないんじゃないか」
と思われてしまいます。
口角が下がっていると、
不満そう、不幸そうなに見えるので、
お客様はホワイトエッセンスで
笑顔が手に入れるイメージがつかめません。
良い例...
ホワイトニングでB1~030の白さをキープし、
口角のリフトアップを行います。
行動
■元気な挨拶
悪い例...
挨拶に元気がないと
お客様は自分にエネルギーを使ってくれない
担当者にあたってしまった
という印象になります。
良い例...
良い挨拶は
お客様が安心していただく最初の一歩であり、
お客様の気持ちも明るくなります。
ポイントは笑顔、明るさ、
しっかりとお客様に届く声、
そしてお辞儀で頭を上げるときは
少しゆっくりめにすることです。
■笑顔
悪い例...
笑顔がないと、
お客様は心を開いてくれません。
良い例...
自然な笑顔を絶やさないことで、
お客様は自己開示をしてくださいます。
良い笑顔とは、口角が上がっていること。
瞳孔が開き黒目の面積が大きいことです。
瞳孔は目の前のお客様に
興味関心を持つことで自然に開きます。
■姿勢
悪い例...
姿勢が猫背だと
、不健康な印象を与えます。
また背中が後ろに反っていると
お客様は心理的な壁を感じます。
良い例...
綺麗な姿勢を保つには、下腹部に力を入れ、
背筋を伸ばした状態でお客様に接します。
少し前屈してお客様に体を傾けると
熱心な印象を与えます。
■お客様との距離
悪い例...
お客様と距離が遠すぎると
心理的な距離を縮めて親密になることが難しく、
声も伝わりにくくなります。
お客様との距離が近すぎると、
お客様によっては圧迫感を感じることがあります。
良い例...
最初は1mくらいの距離から始めて
様子を見ながら、80cm位まで
徐々に距離を近づけていくと良いでしょう。
■相槌
悪い例...
相槌がないと、
話を聞いてくれている感じがしないので、
その人の提案を受け入れたくないと
思われてしまいます。
お客様の話の途中で、相槌を打つと、
雑な印象を与えてしまいます。
また相槌がはい、はい、はい、等同じ言葉が続くと、
話を聞いていてくれているのかな?
という印象を与えてしまいます。
良い例...
適切な相槌は話の区切りごとに入れます。
はい、そうですね、その通りです等、
相槌にバリエーションがあると、
お客様の共感度をより高めることができます。
お客様の言葉をおうむ返しにすると、
お客様は自分の話を聞いてくれている
という安心感を持ちます。
■動作
悪い例...
シェードガイドやカウンセリングシート等、
お客様にお見せするものが
お客様から遠い位置で説明すると、
お客様は楽な姿勢で話を聞くことができません。
良い例...
お客様が楽な姿勢でセラピストの話を聞けるよう、
シェードガイドやカウンセリングシートなどは
お客様が見やすい位置になるよう、
セラピストがスツールを移動させ、
身体をお客様のほうに向けて行います。
言葉遣い
■声の大きさ
悪い例...
声が小さいと自信がなさそうに見えます。
ですからお客様への伝達度が不足してしまいます。
良い例...
声が大きいと自分自身とメニューに
自信を持っているように見えます。
■声の抑揚
悪い例...
声に抑揚がないと、
お客様は話を聞くのが
退屈してしまいます。
良い例...
声に抑揚があると、
お客様は説明を聞き取りやすく、
話に引き込まれやすくなります。
■言葉遣い
悪い例...
語尾伸ばしをすると、
子供っぽい印象を与えてしまいます。
敬語ができていないと、
社会人として信頼されず、
上から目線、下品な印象、
精神年齢が幼い印象を与えてしまいます。
良い例...
敬語は相手を敬う言葉使いです。
敬語は一朝一夕で身につくものではありませんが、
正しい敬語が使えることで品がよくみえ、
お客様に安心感を与えます。
■説明
悪い例...
一方的な説明は、 お客様が聞き疲れを感じ、
セラピストが話した内容を十分に理解できません。
良い例...
質問を交えて説明を進めていくことで、
お客様はセラピストの説明内容を
より深く理解することが出来ます。