院長依存から脱却する医院組織のつくり方
マネジメントは本当に必要なのか
私見ではありますが、
上司が人格者である場合は、
マネジメントなど必要ないかもしれません。
部下の方から上司の期待に沿うために、
上司の方針や価値観を汲み取り、
一生懸命になるからです。
ときどき、人間として、
社会人として素晴らしい院長先生が存在します。
そういった組織では
マネジメントがあまりなされていなくても、
スタッフは高いモチベーションで
主体的に仕事をしています。
しかし、凡人であれば、
そういった人格や人徳を身に着けるのは、
マネジメント技術を身に着けるよりも
数万倍の努力を要すると思います。
別の言い方をすると、
自分の人格的欠点や限界を
客観的に理解した時から、
マネジメントの本当の必要性が
分かるのかもしれません。
また仮に院長先生が
そういった人格を身に着けていたとしても、
それは自分1代限りしか続きません。
そして、 そのような人格は
自分の部下にも後継者にも
継承することはできない ので、
その院長先生個人の求心力に
依存していることになります。
そうすると、組織が大きくなればなるほど
院長先生は忙しくなるでしょうから、
いずれにせよ、歯科医院組織には
院長先生によるマネジメントが
不可欠であるといえるでしょう。