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院長依存から脱却する医院組織のつくり方

理想の上司像

理想の上司像

今回は、タイトルを「歯科医院における理想の院長像」として、

スタッフを引率する上での

理想的な院長像についてお話します。

院長先生方から

スタッフ教育についてのお悩みを聞いていくと、

スタッフの患者様に対する意識が

基準とは程遠く、

自分一人だけが頑張っている話を

よく耳にします。


スタッフの視点を患者様満足に合わせようとも、

院長とは立場が違うので、

スタッフの気持ちに変化がないのではないかと、

思うことが要因かもしれません。

では、スタッフの仕事の考え方を

上げていく為には、

どうすればよいでしょうか?


それが、 院長先生が「理想の上司」の状態に

なっておくこと なのです。

これがどういう意味なのか、

その理由を考えてみましょう。


まず上司としての理想は古今東西、

「畏敬の念」を抱かれている状態

だといわれています。

畏敬という文字は、

畏怖 」と「 尊敬 」という

2つのワードか構成されています。

「畏怖」とは恐れおののくという意味になりますが、

先生が思う怖い人とはどんな人でしょうか?

怒鳴るとか声や顔が怖いという方でしょうか?

そのような解釈もできますが、

それよりも、自分のよこしまな考え方が

全部相手にばれている、

見透かされているときに

「怖い」と感じることはないでしょうか。


思い当たる方を想像してみてください。

それは、奥様や旦那様かもしれませんし、

先生の師にあたる方かももしれません。

何か見透かされているかもしれない、

と考えると怖いですよね。


だからここで畏怖という姿は、

人の考えを見抜いている人にあたります。

もう一つのワード、「尊敬」ですが、

尊敬できる人とは、どのような人でしょうか?


技術が上手い人、カウンセリングが上手い人など、

ある分野に卓越した人も尊敬はできます。

しかし、古今東西、

尊敬できる人というのは、

自分の話をきちんと理解しながら

聞いてくれる方ではないでしょうか?


ご自身に置き換えてみてください。

自分の話をしっかり聞いてくれて、

自分のことを理解してくれる人であれば、

その人の事の話もしっかり聴きたい、

その人の考え方を理解したいと思いませんか?


ですので、ここでいう尊敬できる人というのは、

相手の話を聞いて、

その人のことを理解してくれる人なのです。

その際必要とされるのが、

コミュニケーションです。


コミュニケーションがなければ、

相手を見抜くことも、

相手の話を聴くこともできません。

ですから、 歯科医院運営でも

組織を潤滑に回していくためには

コミュニケーションというツールが

欠かせないわけです。

では、どのようにして

コミュニケーションを

取っていけばよいのでしょうか。

それは日報やミーティング、

個人面談、朝礼・終礼などです。


これらをルーティン化し、

先生が一方的には話すのではなく、

スタッフの発言に耳を傾け、

何故そのような発言をするのかを考えること、

そして相手の表情を

深く観察することが重要になります。

スタッフさんたちが普段考えていることや、

価値観などを事前に把握し、

スタッフさんたちの意見に

しっかり耳を傾けてあげることで、


「自分たちのことを

きちんと理解してくれている」と感じて、

先生の話をしっかりと

聞くようになるでしょう。

そうなれば、 スタッフの患者様に対する意識も

おのずと変化していくはずです。


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