PDCA
PDCA(計画、実行、評価、改善)によるマネジメント
PDCA(計画、実行、評価、改善)による
マネジメントについて
どのようなイメージをお持ちでしょうか?
PDCAについて聞いたことはあるけれども、
あまり詳しくないという方のために
簡単に解説します。
PDCA(計画、実行、評価、改善)の目的は、
ビジョンを達成するための
マネジメントを習慣化することです。
PDCAマネジメントは
数字でスタッフを管理するための
道具ではありません。
例えば給料の何倍の売上を
上げなければならないとか、
売上の何%以内に
人件費を抑えなければならないとかは、
マネジメントの本質とは異なります。
そのような前近代的なマネジメント手法は、
短期的には売上利益が上がりますが、
その医院に失望した勤務医の独立開業を促進し、
歯科衛生士の離職率を高める結果になります。
自分が勤務医だったら、
そういう医院でずっと働きたいか?と
考えると理解出来ると思います。
マネジメントは院長のいうことを
スタッフに聞かせるための技術でもなければ、
売上利益を上げるための手段でもありません。
あくまでクライアントに貢献できる組織を
維持構築していくための技術です。
歯科医経営におけるPDCAとは?
ビジョン達成に近づいていくためには、
ビジョンに沿った数値目標が必要です。
目標には、売上利益額、クライアント満足度、
新規集患数、教育レベル、採用人数、etc......
などがあります。
目標達成をするためには、
具体的な行動計画を
5W2Hで立てる必要があります。
何時までに、誰が、誰と、
何処で、何を、いくらの予算で、
どのような方法で実行するのか、
という仮説をスケジュール表に
落としていく作業が、
「PDCAのPlan=計画」 です。
貴方の医院のスタッフに主体性が無いのは、
もしかすると計画が共有化されていないことが
原因かもしれません。
採用ができない、新規患者が獲得できない、
これらも明確な計画がないためかもしれません。
院長は具体的な計画がなくても、
責任感の重さで頑張れますが、
スタッフは目指すべき目標と役割が
明確になってこそ、
組織人として効果的な働きが
出来るようになります。
計画表を作成し、
それをスタッフと共有することが出来ると、
スタッフ同士で
自分が何をどこまですればよいのかの
「視える化」が出来、
目標達成に向けて、
意欲的、効率的に動きやすくなります。
「PDCAのDo=実行」 は、
計画に沿って業務を行います。
必ずしも計画通りに行かないこともあるので、
そこは臨機応変に対応しながら
計画表を見直します。
「PDCAのCheck=評価」 は、
計画にそって施策が展開されているか、
評価を行います。
目標が未達の場合は
計画表に問題があるか、
実行に問題があるかです。
それを見極めます。
例えば採用数が目標未達であれば、
採用計画に関わる予算、スケジュール、
役割分担など
「計画」の何処に問題があったのか、
もしくは応募者の問い合わせ応対、
採用面接など「実行」の
何処に問題があったのかを評価します。
「PDCAのAct=改善」 は、
発見された改善すべき点を是正し、
次回の計画の精度を高めていきます。
PDCAを回すために、
最初は絶対に達成できる
小さな目標からのスタートでも良いので、
まずはPDCAを1周ぐるっと回してみます。
歯磨きを習慣化するように、
PDCAを回す習慣をつくる意識で回します。
止めないことが大切です。
やがて自然に回るようになります。
回していくたびに、
坂をゴロゴロ駆け上っていくように
組織が良くなっていきます。
PDCAのサイクルを習慣化するためには、
院長自身がそれを実行するための時間を
予め先々まで確保しておくことが大切です。
PDCAは慣れるまでは
少し面倒に感じるかもしれません。
成功者たちの共通点は、
成功していない人たちの嫌がることを
実行に移す習慣を身につけている
と言われています。
これは経営者だけに必要なものではなく
個人も同様で、
PDCAの習慣こそが
人をつくるといっても過言ではありません。
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経営の原理原則を知る!ビジョン⇒中長期計画⇒PDCA
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