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院長依存から脱却する医院組織のつくり方

院長コミュニケーション 上司としてのあり方編

院長コミュニケーション 上司としてのあり方編

叱らないと人は育たない

スタッフを褒めて育てたほうが良いのか、

叱って育てたほうが良いのかという

相談を時々受けます。


結論から言うと 両方必要 です。

ただし 成果が出なかったからという理由で

叱ることは厳禁 です。


また「患者様の前でスタッフを叱る」。

これは一発レッドカードです。

叱ったほうはそれを直ぐに忘れるでしょうが、

患者様の目の前で恥をかかされたスタッフは

一生根に持ちます。


利己的なふるまいや規律を破ったなど、

社会人として相手に迷惑をかけた時に叱ります。

そのスタッフが変化するきっかけをつくるために

「社会人として何が悪かったのか、

次からどうすべきなのか!」を

感情的に叱るようにします。


ここでやってはいけないことは、

冷静に論理的に叱ることです。

冷たい人と思われて逆効果です。


人はわが子には叱っても、

近所の子供の振る舞いに対して

叱りつけることはありません。

わが子には 愛情があるから叱れる のです。


それをスタッフに伝えてあげてください。

叱ると、叱ったほうも、

叱られたほうも嫌な気分になり、

診療室が重い空気に包まれます。

でも思い出してください。


過去にあなたの成長を思って、

あなたの振る舞いを

本気で叱ってくれた人のことを。

今では深く感謝しているはずです。

直接スタッフ本人に聞く


新人スタッフで院長と

あまり話をしたことが無いのに、

就職して2ヶ月も経つと院長に対して

嫌悪感を抱いているスタッフがいます。


自分で直接見たり、

体験したわけでもないのに

悪意のある先輩スタッフの噂話を

信じてしまうことで起きてしまいます。


スタッフが院長に対して

「○○さんが、こんなことを言っていましたよ......」

と伝えてくるときがあります。

それを鵜呑みにしてはいけません。

その際は伝えてくれたスタッフに

「ありがとう。よく教えてくれたね」

とお礼を言った後で、

じゃ、○○さんから直接聞きたいから、

今ここにつれて来てもらえる?

と伝えます。


これを徹底してください。

マイナスの噂話を本人が不在の所でするのは、

組織を病気にする行為ですから

止めさせなければなりません。

与え過ぎはスタッフの自立を阻む

院長の中には、

スタッフとのイベント、プレゼントなど、

スタッフに喜んでもらおうと思って、

多くのものを無条件で提供しながら

「スタッフがちっともやる気を出さない」

とこぼす方がいらっしゃいます。


老子の言葉に

「飢えている人に魚をとってあげれば

一日は食べられるけれど、

魚のとり方を教えれば

一生食べることができる」

というものがあります。

院長が一方的に

スタッフに与え過ぎる医院は、

スタッフを院長に依存させます。

スタッフは投資家

スタッフに急に辞められると

傷つきますよね。


患者様に迷惑をかけてしまうだけでなく、

院長としての自分が

否定された気持ちに

なることもあると思います。


でもそんな時、

スタッフは投資家と考えると、

少しスッキリします。

スタッフはお金よりも

大切な自分の人生の時間を

あなたの医院の可能性にかけて

投資している のです。

だから投資する価値があると思えば

そこで頑張りますし、

投資する価値がないと思えば

辞めていきます。


スタッフは投資家だと思えば

腹も立ちません。


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