院長依存から脱却できる 理想の組織のカタチと、階層ごとの役割分担!
歯科医院の今月、今年の売上利益を気にするのは本来は院長の役割ではありません。幹部の役割です。でも幹部がいなかったり、いたとしても役割を理解していなければ院長先生が気にするしかありません。幹部と一般スタッフが本来の役割を理解していれば院長先生の命令が末端まで伝わり、組織の一番下から院長先生まで報告が上がってきます。
院長依存からの脱却!理想のビジョンづくりに必要な2つのこととは?
ビジョンとは心の底から院長先生がやりたいことであり、どんなビジョンを抱くかで歯科医院経営のスタイル、方向性も決まります。そこで今回は、歯科医院経営における理想のビジョンとは何なのか?理想のビジョンをつくるには何が必要か?についてお伝えしていきます。
歯科衛生士への教育 ~基礎知識~
歯科衛生士の教育で重要なこと、それは、最低限の経営知識の投入です。なぜスタッフにも経営知識を学んでもらうのか?それは、スタッフが最低限の経営知識を持ち合わせていないと経営者である院長先生と意思疎通が図れないからです。
スタッフが活躍するための院長の在り方【歯科医院経営】
世の中には様々な業種・業態があります。多くの成長企業に共通していることは経営者が年を重ねるごとに、組織力が向上し、収益が安定し経営が楽になるということです。歯科医院の経営でも同様かというと、そうではありません。多くの院長先生は、年を重ねるごとに、 ご自身の経営依存度を実感し、将来の経営に不安を募らせていきます。
日報を活用してスタッフを育成する
歯科医院に限らず、ホテル・病院・レストランなどサービス業で「成果」を出すために必要な要素が3つあります。「目標を持つこと」「お客様を理解すること」「お客様にご満足いただける知識・技術・接遇を身につけること」 です。今回は、「目標をもつこと」に対して重要な習慣である日報の効果的な運用方法をご紹介します
適正人数と生産性
スタッフの声でよくあるのが「スタッフ数が足りない」です。そのような場合、まずは本当にスタッフ不足なのか、生産性が低いのかを決算書でチェックされてみてください。売上に対する人件費(給与、賞与、福利厚生の合算)が20%未満であればスタッフのいう通りです。
朝礼・終礼・日報・MTG・個人面談の目的
朝礼・終礼、日報、MTG、個人面談の実施はビジョンの実現に向けて、スタッフと目標を共有化し、動機づけ、実行し、成果を評価して、改善計画を立てていくための手段であるとともに、スタッフとの信頼関係を高めるためにスタッフとのコミュニケーションを習慣化していくことが出来ます。
MTGのポイント
MTGはビジョンの共有及び組織のPDCAにおける計画・評価・改善の共有が目的です。院長とスタッフ間の意識や価値観の共有化を図るとともに、組織の課題点を明確にして、その対策のための役割分担を決定します。つまり院長に依存しない医院をつくるための定例イベントです。
ビジョンは継続力
知り合いの経営者の方々にお話を聞くと、半分位の方は最初、お金儲けが目的で起業したと言います。しかし、しばらくすると「ビジョンが無いと組織として成長していくことができない」「ある程度の小金持ちになっても毎日が面白くない」と憂鬱になってきて、次第にビジョンの重要性を深めていったということです。
目標数字の重要性
院長に依存しない組織をつくるためには、どこに院長の「お金」と「時間」をつかうのかが大切です。これらを出来る限り適正に行うことを意識・行動した上で、「ビジョンの共有」「成果目標の共有」「PDCA(計画・実行・評価・改善)」へ進んでいきます(図1)。
医院の組織化が院長の悩みを解決する
「スタッフ教育」という言葉をよくお聞きになるでしょうが、「医院の組織化」というアプローチはあまりお聞きになったことが無いかもしれません。しかしスタッフを教育しても「効果が薄い」とか「直ぐに元に戻ってしまう」ということを実感されたことはありませんか?
院長もスタッフも内部を見ているから不満が溜まる
医院の組織化によって院長依存型組織から脱却することが出来ますが、本来組織をつくっていく目的とはどこにあるのでしょう。経営学では「一人ではできないことをチームとしての仕事ぶりで成果を上げていくために組織は存在する」と定義されています。この成果とは何でしょうか?